Tool Configuration
ツールは、Agent が毎回の返答で余計な判断をしなくて済むようにするためのものです。最初から全部入れるのではなく、Instructions だけでは安定しない仕事が見えてきたときに追加します。
Consultation Desk の例では、次のような仕事が繰り返し発生するならツールを検討します。
- 安定した参照情報を探す
- 最新の公開情報を確認する
- より専門的な Agent に引き継ぐ
- 構造化された intake 情報を集める
- 外部システムと構造化データをやり取りする
- 会話をまたいで使えるユーザー設定を覚える

まず「何の仕事か」を決める
この順番で考えると整理しやすくなります。
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安定した参照情報が必要か
- 大きめの参照資料は Knowledge Base
- 毎ターン必要な小さな資料は Attachments
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最新の公開情報が必要か
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別の Agent の方が明確に得意な仕事か
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入力を項目として集めたいか
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会話の中で外部システムに送信したり、構造化データを取得したりする必要があるか
- HTTP Request を使い、callback lead の作成や空き枠確認のような 1 つの明確な仕事だけを任せます。
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会話をまたいで残したい安定したユーザー設定か
最初は小さく始める
まず 1 つのツールを追加し、Live Test で確認してから次を足してください。最初から多くのツールを入れると、どのツールをいつ使うべきかが曖昧になりやすくなります。
このセクションで扱う主なツール
| ツール | 使う場面 | 向いていない場面 |
|---|---|---|
| Knowledge Base | SOP、FAQ、サービス定義、ポリシー、参考資料 | 今日変わる可能性がある情報 |
| Web Search | 最新の公開情報 | 自社の知識の置き換え |
| Call Agent | 明確に分けられる専門作業への引き継ぎ | 目的のない分割 |
| Request Form | 次のステップが決まった後の構造化 intake | 会話の冒頭ですぐフォームを出すこと |
| HTTP Request | 外部 API を通じて構造化データを送受信したいとき | 契約が固まっていないのに万能連携として使うこと |
| Memory | 安定したユーザー設定の保持 | 秘密情報、一時的なメモ、機微情報 |
Tool Picker を開く
Editor の Tools で Add Tool を押すと、その workspace で今使えるツールが表示されます。

前提条件が揃っていないツールは無効のままです。
Knowledge Bases:workspace に使えるフォルダやファイルが必要ですAgent Tools:別の Agent と、少なくとも 1 つの公開済みバージョンが必要ですMemory:1 Agent につき 1 つまでです
When to Use を具体的に書く
ツールが期待通りに動かない原因の多くは、機能不足ではなく When to Use が曖昧なことです。
良い When to Use は次の 3 点を満たします。
- 実際のユーザー要求で書かれている
- 無駄な呼び出しを防げる程度に狭い
- 複数の情報源がある場合は優先順位がわかる
弱い例:
Use this tool when needed.
良い例:
Use this knowledge base when the user asks about consultation types, routing rules, or handoff expectations that should stay consistent across conversations.
良い例:
Only use Web Search when the user explicitly asks for the latest public guidance, and prefer official or medically reviewed sources before answering.
ツール数の上限と運用の考え方
- 1 Agent あたり合計
10個まで Call Agentは最大5個Memoryは最大1個- ツールは順番に実行されるため、増やすほど遅くなり、デバッグも難しくなります
実運用では、少なくて意図が明確な構成の方が扱いやすいことがほとんどです。
Consultation Desk のおすすめ構成
この例で実用的なのは次の組み合わせです。
Knowledge Base:サービス定義とルーティングルールWeb Search:最新の外部情報が必要なときだけCall Agent:Scheduling Deskへの引き継ぎRequest Form:callback が決まった後の intakeHTTP Request:workflow が固まった後に CRM へ lead を作成したり、外部の予約情報を取得したりするときMemory:言語や連絡方法などの安定した好み
初日から全部入れる必要はありません。テストで必要性が見えた順に追加してください。